アカトンボの見分け方 ホームへ
アカトンボは秋の代表的トンボですが、いろいろなトンボがいます。
ここではその見分けるポイントを紹介します。(AからEの5つのグループに分けてみました)
次の4つの点に注目してください。
1 羽(翅)の模様(斑紋といいます) 翅(羽)の色はABCDほぼ無色透明、EFは有(黄から橙)色
A ナツアカネ、アキアカネ、
B マユタテアカネ(♀にはC型もある)、マイコアカネ、ヒメアカネ
C ノシメトンボ、コノシメトンボ、リスアカネ、マユタテアカネの♀(うすい黒褐色)
D ミヤマアカネ、(アカトンボではないがコフキトンボの♀にも見られる)
E キトンボ(はねの基半分が橙黄色)、ネキトンボ(はねの基半分が橙赤色)
F オオキトンボ(はね全体が橙黄色)
2 胸部(翅胸)の模様
A ナツアカネ(左)とアキアカネ(右)
真ん中の黒色条がと途中で切断
真ん中の黒色条が上まで伸びている
B マユタテアカネ(左)、マイコアカネ(中)、ヒメアカネ(右)
C ノシメトンボ(左)、コノシメトンボ(中)、リスアカネ(右)
D ミヤマアカネ
EF キトンボ、オオキトンボ(左)、ネキトンボ(右)
3 前頭部の模様(眉斑) ※ マイコアカネの♀とヒメアカネの♀にはあるものとないものがある
ない(A アキアカネ、ナツアカネ、B マイコアカネ、ヒメアカネ、C
コノシメトンボ♂、リスアカネ、D ミヤマアカネ、EFキトンボ、オオキトンボ、ネキトンボ)
ある(B マユタテアカネ、C コノシメトンボ♀、ノシメトンボ)
4 体の色(頭部、胸部・・羽のついている部分、腹部・・しっぽの部分)
A ナツアカネとアキアカネ
ナツアカネ ♂は成熟すると頭・胸・腹部は全部真っ赤になる。
アキアカネ 成熟しても頭と胸部は褐色で、全体に黄色みが強く朱色
B マユタテアカネ、マイコアカネ、ヒメアカネ
♂の体色で腹部は真っ赤になるが、♀は橙褐色
マユタテアカネ 胸部は褐色、顔面には1対の黒い眉状斑
マイコアカネ 成熟すると♂は腹部は真っ赤、顔面は青い
ヒメアカネ マイコアカネを小型にしたトンボで、成熟すると♂の腹部は真っ赤、顔面は白くなる。
C ノシメトンボ、コノシメトンボ、リスアカネ
ノシメトンボ ♂は成熟すると赤茶色
コノシメトンボ ♂は成熟すると頭・胸・腹とも真っ赤になる
リスアカネ ♂は腹部が赤くなる(胸部は赤くならず、黄と黒のまま)
D ミヤマアカネ
コフキトンボの♀(帯型)以外、見間違うものはない
EF キトンボ、オオキトンボ、ネキトンボ
キトンボ 体全体は橙黄色をしていて、成熟すると背面の赤みが幾分増す。
オオキトンボ アカトンボの中で一番大きい、全身が鮮やかな橙黄色
ネキトンボ 羽の基部は鮮やかな橙赤色、♂は成熟すると体全体が真っ赤、♀も腹部の背面が赤くなる。
参考資料:日本産トンボ・幼虫成虫検索図説(東海大学出版会)、トンボのすべて(トンボ出版) 他